介護職歴10年。デイサービスとグループホームが半々くらいなんですが、デイサービスは大規模だったためスタッフも多かった。でも、サービス重視ということもあって あまり癖の強い人はいなかったように思いますが、グループホームは少ないスタッフで回しているので一人ひとりが強い人が多いですね。
緊急時に頼る人が居なくて自分の判断が求められたり、自分の意見を言わないと納得のできない業務の進め方や対応のしかたが勝手に決まっちゃって(これでいいのか?)なんて後から悩んでみたり・・・多少経験のある新人さんのやり方を見て「自分よりもきっちりできてすごいな。私なんてまだまだだな・・・」と落ち込んでみたりと とにかく頭の中と心が忙しいと思います。
そうしてると知らず知らずのうちに強くなりますよね。
でも、私のいたグループホームは10年20年介護職で働いている人みんなが業務優先で、認知症の病気の知識はあっても誰一人対応が出来ていませんでした。「これが認知症の人が暮らす場所なのか?」と疑問に思い、いろいろ発言をしてみましたが「理想を言うのは簡単だけど、できるわけない」と何度も言われ何も変わりませんでした。
入居者の気持ちに寄り添えるスタッフは、居心地が悪くみんな辞めていきました。
私は自分とスタッフ、入居者が心地よく居れる空気づくりを意識するようにしました。スタッフも入居者も笑顔で過ごせる空間が大切だと必死になりました。
2年以上 頑張ってみましたが何も変わらなかったので、あきらめました。
介護のキャリアが長ければ長い人ほど、認知症とか関係なく食事、排泄、入浴だけにしか目を向けていないと思えてしまうのがとても悲しい。きっとそんな考えの人ばかりではないはずなのに・・・
1日中 椅子に座って時間になったら顔も見ないで口にご飯が運ばれ、時間になったらトイレへ連れていかれる。スタッフとの会話もなく ただただ動き回るスタッフを目で追いかけるか座ったまま寝るしかやることがない。
そんな状態が続けば、認知症の症状は進む一方ですよね。そうなるともっと業務が大変になるのにスタッフは「負のループ」に気が付いていないんです。
すべての施設がそうではないと思います。
でも私が居たような施設が少しでも減って介護をする側もされる側も 心が穏やかに暮らしていけるようにと思って 少しずつ認知症の方への対応の仕方を発信していきたいと思います。
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